子宮癌検診の費用は、病院のＨＰの「初めて受診される方へ」のページに書いてあります。出血などの症状がある場合、保険が使えますので、３割負担の場合 ２０００円程度です。筋腫などがあれば超音波も必要になることがあり、この場合４０００円近くかかります。

一般的な子宮がんの検査は細胞診で、子宮の出口を綿棒でこするだけですから、 痛くはありません。セックスの経験のない方はおりものの細胞だけで検査します。 実際の診察は、５分もかかりません。

婦人科検診のことでいくつかお聞きしたいことがあります。

①　婦人科検診にはどのような種類の検診があるのでしょうか？

②　定期的に受診していこうと思っているのですが、その場合どのような検査を受けていけばいいのでしょうか？

③　それらの検査はどのようにやるのか、痛みはあるのか、どれぐらい時間がかかるのでしょうか？

④　症状がなければ保険が適用にならないと聞きましたが、その場合どのくらいの費用がかかるのかも教えてください。

⑤　町主催の子宮ガン検診だけでは安心はできませんか？

①　婦人科検診として、子宮頸がん検診、子宮体がん検診、卵巣がん検診、乳がん検診が、主に挙げられます。診察のついでに、子宮筋腫、卵巣嚢腫、腟炎などの一般的な婦人科の病気も簡単にチェックするのが普通です。

②　定期的には、子宮頸がん検診と乳がん検診をお勧めします。１年に１回受けてください。毎年ちゃんと受けることが大事です。

③　子宮頸がん検診は、子宮の出口を綿棒でこするだけです。少し出血することがありますが、痛みはありません。子宮体がんの検査は、子宮内に器具を入れますので少しは痛いです。卵巣がんは、超音波で検査します。痛みはありません。乳がん検診は、触診以外に当院では超音波で検査しています。もちろん痛みはありません。明らかに乳腺にしこりがある場合は、最終的に治療するのは外科ですから、最初から外科で検診を受ける方がよいと思います。どの検査も時間はかかりません。

④　子宮頸がん検診と乳がん検診の場合、保険を使わなくても数千円ですみますし、何か少しでも異常がある場合は、保険が使えます。

⑤　町主催の子宮ガン検診でも、もちろん安心できます。

（２００３．８）

コイロサイトーシスとは、細胞診検査の所見で子宮頸部の細胞にパピローマウイルスの感染を意味します。パピローマウイルスに感染している人は１４％あり、それほど珍しいことではありませんが、その方は子宮頸癌になる確率が他の人より高いので定期的にがん検診を受けることが必要です。

原因はわかりませんが、恐らく外陰に慢性湿疹がでているのでは と思います。なかなか治りにくい場合もあります。急ぎませんが、 一度、受診していただいた方がよいと思います。

恐らく、尖圭コンジローマではありません。 コンジローマは灰色のイボで痒くないのが普通です。 痛みがあるならヘルペスの場合もありますが、カンジダなどの 一般的な腟炎の可能性の方が高いと思います。

いずれにしても診察してみないと治療はできませんので、 早いうちにご来院ください。

３－４日で痒みがなくなり、１週間でほぼ完治すると思います。

お薬を入れたあと、３日間はセックスは中止してください。

当院では、腹式手術でも腟式手術でも術後１週間で退院です。水曜日と木曜日が手術日ですが、子宮筋腫の手術は時間の余裕のある木曜日にしています。木曜日の手術の場合、前日の水曜日の入院になりますので９日間の入院です。希望により退院を遅らせることは可能です。

退院後は軽い家事ならできると思います。仕事の復帰は、体調や仕事の強弱により、手術後２週間から４週間程度で可能です。

内科的な原因かもしれませんが、婦人科の検査の方が簡単ですから、婦人科が異常なければ、次は内科の順番でよいと思います。一度受診していただいたら如何でしょうか。

文面から推測すると、短く低い高温期のようですので状態の悪い排卵だったのだと思います。しかし、本当に排卵が起きたのかどうかは、基礎体温では確実ではなく、超音波で確認しないとはっきりとは言えません。たとえ排卵があったとしてもホルモン状態の悪い排卵では妊娠に結びつきませんので、このような状態が続くようでしたらクロミッド（生理の５日目から飲む排卵誘発剤）を内服すべきと思います。

結婚前の検査を、ブライダルチェックと名前をつけて行っている病院もありますが、決まった検査項目があるわけではありません。希望で検査を受ける場合は、保険は使えませんので、たくさんの検査をすれば高額になります。クラミジア、淋病、梅毒、Ｂ型肝炎、Ｃ型肝炎、エイズ、風疹、水痘、子宮ガン、血液型、貧血などの検査をすべてすれば３万円くらいかかってしまいます。ですので、当方ではそれぞれの患者様の希望を聞いて、必要に応じて検査しています。妊娠前に是非検査しておいた方がよいものとしては、風疹抗体の有無とクラミジアの検査があげられます。これだけなら検査料が４－５千円ですみます。（２００３．８）

閉経するか、両方の卵巣を摘出すれば完治します。それ以外には完治する方法はありません。子宮内膜症の治療には、いろいろな方法があり、それぞれにそれなりの効果は必ずあります。しかし、決して完治できるものではありませんから、それを納得して治療を受けていただきたいと思います。（２００５．５）